脱炭素先行地域の取り組み


令和5年11月、環境省が実施する「脱炭素先行地域」に仙台市の計画提案が選定されました。
取り組みの対象となる「定禅寺通エリア」「泉パークタウンエリア(紫山3・4丁目)」「東部沿岸エリア」において、住宅や業務ビル、観光施設等における電力消費に伴うCO2排出実質ゼロを目指し、省エネ・再エネ設備等の導入を促進しています。
定禅寺通エリア
ビルの脱炭素リノベーション
杜の都のシンボルロードである定禅寺通に建ち並ぶ既存の中小雑居ビル等において省エネ改修やZEB改修を進めるとともに、ビル低層階の活性化も推進し、サステナブルで魅力的な都市空間を創出します。
「都市バイオマス資源」の活用
飲食店から排出される生ごみをEV収集車で収集し、バイオマス発電の燃料として利用します。また、ケヤキの剪定枝と家庭から回収したプラスチックを混合してオリジナルグッズを制作し、エリアブランディングにつなげます。
ゼロカーボンイベント
定禅寺通周辺で開催されるイベントにおいて、カーボンオフセットやプラスチック容器の分別・リサイクルを進めることで脱炭素化を図り、市民や国内外から訪れる観光客へ脱炭素・資源循環の取組みを発信します
泉パークタウンエリア
住宅の脱炭素リノベーション
既築住宅に太陽光パネル・蓄電池等を導入し、脱炭素だけでなく、防災性にも優れた住宅の普及を促進します。また、住宅の断熱改修も促進し、健康で快適な暮らしを推進します。
DR/VPP
エネルギーの効率的な活用を目指し、エコキュート等の設備を自動制御するDR/VPPを実施します。ゼロカーボン社会における送配電インフラと再エネの共存モデルを創出し、他の住宅エリアへの展開を図ります。
東部沿岸エリア
観光施設等への再エネ導入
防災集団移転跡地に立地する観光施設等に太陽光発電を最大限導入し、再エネ電力の地産地消を促進します。また、オフサイトPPAにより太陽光発電を導入し、エリア内の南蒲生浄化センターに供給します。
EVカーシェアによる回遊性向上
地下鉄東西線荒井駅にEVカーシェアを導入し、公共交通空白地域である東部沿岸エリアの周遊を促進するとともに、運輸部門の脱炭素化を図ります。
防災・環境技術の実証
太陽光パネルのリユース促進に向けた実証を行います。また、東北大学や地元ベンチャー企業との連携により、テクノロジーで気候変動課題の解決に取り組む「GREEN-TECH」を推進します。
全エリア共通
地産地消型再エネメニュー
本市の清掃工場の余剰電力由来の非化石証書等を活用した地産地消型の実質再エネ電力メニューを創設し、先行地域内に供給します。
市民の環境配慮行動の促進
市域全体の脱炭素化を目指し、アプリを活用した「杜の都脱炭素デイリーアクション」を中心に、市民や事業者等の環境配慮行動を促進します。
運輸部門の脱炭素化
路線バスや配送トラックのEV化や公用車のEV・PHV化を進め、運輸部門におけるCO2排出量の削減及びEVの普及推進を図ります。
脱炭素先行地域の
取り組みによるCO2削減量
再生可能エネルギーによる電力供給と、省エネルギーによる電力消費量の削減により、CO2削減に取り組んでいます。
現在、計画に対する「実質ゼロ」の達成率は8.4%です。
CO2削減量
2,580t-CO2/年
(一般家庭の年間CO2排出量)
1,180軒分相当
※令和7年4月現在
プロジェクト
パートナー仙台市脱炭素先行地域の実現に向けて、様々な分野の企業や団体が連携し、
脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めています。